女神様の好奇心
数分走ると少し小さめの公園があった。
そこのベンチに腰かけて、深呼吸をした。
「はぁー…。びっくりした…。」
さっきの男子のことが頭に浮かんだ。
あの人……。
見た瞬間に思った。
あ、似てる。って。
「………。」
足下にボールが転がってきた。
それを追って小さい子がタタタッと走ってきた。
私はそのボールを拾ってその子に渡した。
「ありがと!!」
幼い声でそう言ってまた走っていった。