女神様の好奇心


笑顔じゃなくてさげすんだような表情。


初めて見た表情だった。



びっくりした私は必死に言った。



「あ、あのねっ、いつもよりは低いけど、これね!みんなは40とかで………。」


焦る私の前にしゃがみ込むと、お母さんは私にこう言った。



「こんな点数じゃ恥ずかしいわ。うちはね、代々頭のいい家系なの。
お父さんもお母さんもこんな点数取ったことない。


━━━━本当に私の子なの?」



小さな私には理解できなかった。

どうして、お母さんはこんなことを言っているのか。



でも、次の言葉で私はお母さんの言いたいことがわかった。











「あなたなんて、生まなきゃよかった。」




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