嫌い…好き…
はじまりは…
貴方との出会いは
ちょうど桜が
満開になるころだった。

「鈴花-!起きなさい。
入学そうそう遅刻なんて
嫌ょ-!?」

いつものお母さんの声
いつもの朝

「はあい…」
いつもの眠たそうな
あたしの声。

いつもと同じだと
思っていたあたしは
高校1年の南 鈴花。
顔も普通、頭も普通。
いわば並の女なのだ。

そんなあたしの
毎日を変える出来事が
今日起こるとも知らずに
いつものように家を
出た。
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