恋に恋する五秒前
(暇だなぁ~)ベンチに座り、足をぶらぶらさせていた。
すると隣に日本人男子選手が座った。
誰かと思い、隣を向いてみると
「あっ!!坂口くん」
「あっ!!橘。」坂口ケンタが座ってきたのだ。
「ねー。最近、気になってる事があるんだけど言っていいかな?」そう私に問い掛け、卓球シューズを結んでいた。
「はい!なんですか…?」
「橘って、ヒロヤスの事好きだったりすんの?」
「っ!!なんでですか?!いきなり…」
「よく2人で楽しそうに話してるなぁ~って思って」うちわで扇ぎながら坂口ケンタは言った。