恋に恋する五秒前




世界卓球がある事は父から全部聞いていた。



出れるといいなぁ~!!

とかひそかに考えていたところだった。



廊下を歩いていると

「橘ぁ~!!今日は早く帰って、家族に話しなさ~い!!」 太田先生に叫ばれた。



「わかりましたぁ~!」軽く会釈をし、走って部活活動場所の多目的道場まで逃げて行った。




多目的道場に入ると、3年の先輩達が入門場でたむろっていた。


「えっ?!何!ハナ帰んの??」


「はい。」


「マジで。んじゃ、バイバイ!!」


「さようなら」 荷物をまとめて多目的道場を出て行った。




家から学校まで電車乗り継ぎで1時半は掛かる。


帰りの電車で大の親友の[ユウユウ]こと有川ユウナの母親に合った。


ユウユウは高校で一番最初に出来た友達で、私達は2娘1な訳だ。

ユウユウの部活は茶道で、ユウユウにぴったりの部活だった。



「ハナちゃんじゃな~い!

今日は部活なしなの?」



「ユウユウママこんにちは。
今日は顧問に帰りなさいと言われたもので…」



「熱血、太田先生ね!」


「そうです↓」



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