恋に恋する五秒前







「でも俺、ハナの為に頑張るから…」





「うん!」









しばらくするとコートをアナウンスされてコートまで向かった。








コートまで行くまでに緊張しちゃって、観客席を見上げる。







(あっ!!)

私の目線の先には私の家族とユウユウ、ユウユウの母親がいた。






「どうした?」ヒロヤスが心配そうに聞いた。




付き合ってる事がばれたら大変!! そう思い





「あそこに家族と友達がいる」と素っ気なく言った。







コートまでに着くと凄い拍手に囲まれた。






その観客の声援は熱気がすごく、ホールを包み込んだ。











「がんばるぞ」ヒロヤスが私にそう言い、試合が始まった。








~一回戦負けだけはしないでおこうな~



前にヒロヤスが言った言葉が私の頭を過ぎる。










でも、そんなのもうまくは続かず、気付いた時には4-2で負けてしまった。








(ヒロヤス、怒ってないかな…。ほとんど私のミスだもん…)ブルーになっていく。









< 57 / 58 >

この作品をシェア

pagetop