恋に恋する五秒前


私には[頑張れ!]というエールにも聞こえた。



その時…
[♪~♪~]家の電話が鳴った。


母親が出ると、10分くらい話しをして電話を切った。



「何だって?!」と弟が聞いた。



「明日、直接話したいから三者面談をしましょう!!」…だって。



「三者面談~!?」
(嫌々!!絶対嫌!!)私は思わず大きな声を出した。



「まっ!!頑張れ!ハナ」と父は言い、お風呂に入っていった。



この頃は世界卓球が私の人生を大きく変える事になるなんて考えてもなかった。




私は地下にある、トレーニング部屋に行き、

卓球台を出し、マシーンを使って練習を始めた。



地下にあるトレーニング部屋は今の季節、

春に近いような冬にとってはものすごく寒い。


しばらくすると父が来て一対一の練習が始まった。



父のトレーニングメニューは部活と同じくらいきつくて、季節関係なく汗が出てたまらない。




世界卓球にスカウトされたからという理由もあるだろうけど、

今日の練習は何より疲れた。



トレーニングが終り、1階に上がってお風呂に入った。



今日の風呂はいちだんと気持ちよかった。

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