にゃんことわんこ
15分くらいたった頃、彼女はゆっくり頭を上げた。
反射的に俺は彼女の方を見る。
ちょうど頭を上げた彼女の顔が俺の方を向き街灯に照らされはっきりと目が合った。
ドキッ。
まん丸の目と泣いたせいか少し頬が赤く染まってる。
さっきの涙でぐしょぐしょの顔では分からなかったけど、すごく綺麗な顔をしていた。
そんな澄んだビー玉みたいな瞳の彼女に俺はあっさり恋に落ちた。
「ごめんね。みっともないとこ見せて」
弱々しく笑う。
「実はね、2度目の玉砕をしてしまったの」
え?っと俺が聞き返す前に『告白ね』っと言う。