にゃんことわんこ
ってな訳で、
結局俺はまたもや夢先輩を送っている。
「それでねー」
今日も昨日と同じように少女は1人で話し続ける。
はー。
「藤くんどーしたの?」
ため息をついた俺を夢先輩が覗きこむ。
「どうしたって、それは俺が聞きたいですよ」
「?」
先輩は不思議そうに俺を見上げては、悩んだように腕をくむ。
マジでわかってないのかよ。
「だから、先輩が俺を追いかける理由が分からないんですよ」
「理由……」
先輩の足が止まり、また俺を見上げた。