にゃんことわんこ
ちょうどその時頭上の街灯に明かりが灯った。
先輩と目が合った。
すると少女は急いで目を逸らし、頬を赤らめた。
「そ、そんなの……そんなの……」
照れているのか俺に背をむける。
ん?
何だこの反応。
まさかこいつ……。
「藤くんっ」
突然下から声がしたかと思うと体に重みがかかる。
俺をきつく抱きしめる夢先輩。
な、なー!!
何で抱きしめられちゃってんだ?
しかも……
力強すぎだろ。
正直苦しい。
先輩はそんな俺に気づいてないのか夢中で抱きしめてくる。