にゃんことわんこ
「な、なんスか」
先輩の目が輝いている。
「藤くんは、私のこと好き?」
キラキラ眩しい笑顔。
振られるとかいう不安なんて微塵も感じられない。
ゔっ。
眩しすぎる。
やっべぇ。
何で言えばいいんだよ。
こんな女初めてで振るのもつき合うのも恐ろしいんだけど。
「ねー。藤くん?」
「すいませんっ」
一番初めに出た言葉はそれだった。
「その……先輩とは合ったばっかなので恋愛対象として見ていません」
ってか関わりたくねえ。
まだ座ったままの俺の上で先輩の動きが停止する。