にゃんことわんこ

夕暮れの静けさが俺の時間の経過を遅らせる。



居づれー空気。



まともにこいつの顔みれねえし。



この空気、どうするべきなんだ?



とりあえず先輩の顔が気になったので、

未だに俺の上に乗ったままの先輩の顔をみようと顔を上げかけた。



その時、



「そっかぁ。
まだ早かったよね」



うんうん、と1人少女は頷いていた。



俺が見ていたことに気づいたのか、
先輩は目が合うなりいつもの笑顔を向けてきた。



「じゃあ、今から好きになってね。
私頑張るから」



「え゙……」



超ポジティブ!!?



そこは落ち込むとこだろ。



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