にゃんことわんこ
ガタンッ
ガラガラガラッ
ピシャンッ
走って教室に飛び込み勢いよく扉をしめる。
俺はそのまま教室の扉にもたれかかった。
こっえーあの女。
「おっ。ギリギリセーフだな藤」
牛乳パックを片手に座りながら俺に声をかける男。
その姿にホッと安心した俺はその男の前の席に座る。
丁度その時チャイムが鳴ったが先生が来ないので俺はそのまま後ろを向いて話す。
「ってか何でそんな疲れてんだ?」
「変な女に会って逃げてきた」
「変な女あ?」
疑問系で聞いてくるわりにこいつの目はキラキラしている。
うげっ。
これは……。