にゃんことわんこ
だけど……、
「翔ちゃん、これは……」
「うわあっ。見るなー」
手を前にだした拍子に後ろに隠したものが私の正面に勢いよく飛び出してきた。
それは雑誌みたいな本で、私が目にしたのは裸の女の人。
まさか……
これが噂のエッチな本。
略してエロ本ってものですか!?
翔ちゃんがこんなお年頃だなんて……軽くショック。
無言の私に慌てて広がった本を閉じてまた後ろに隠す。
「……見た?」
「うん。18禁ってやつだね」
「夢はバカっぽいのに意外と常識の知識あるからやだー」
翔ちゃんは布団にくるまってしまった。