にゃんことわんこ
早く話したくてムズムズする私の口。
だけどグッとこらえてお兄さんの誘導するダイニングの席に座った。
実は藤くんのお兄さんと私は同い年だったりする。
だけど私が敬語なのは、やっぱり未来の妹として年とか関係なく妹は敬語が正しいよね。
「で?大事な話って」
正面に座った彼を見上げて机に身を乗り出す。
「お兄さん!!
藤くん16才になったら星に帰っちゃうみたいじゃないですか。
言ってくれないなんてひどいですよ」
王子様が居なくなったら私のお姫様願望が終わっちゃう。
藤くんと幸せな人生を送る私の人生設計はどうなるの。
じわりと視界が滲む。