魔女に誘われて
「わかっていると思うが、村の門をくぐり、あの丘の大木を過ぎたら、もう振り返ってはならない。期限が来るまで、立ち入ってはならない。」
村長が、耳にたこができるほど聞いた掟を話す。
だんだんと期待と不安が高まる中、その時はやって来た。
「では、未来ある若人達よ。また会えるのを楽しみにしている。気をつけて行ってこい!」
「はいっ!」


こうして、ファルの長い旅の幕は切って落とされた。
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