だいすき
「じゃぁ、避けてるんじゃなかったら何?」

「だから言ったじゃん!由香ちゃんのためだって。」

嘘。私自身のため。

「由香は、関係ないだろっ!!!」

「関係あるよっ!竜也は、女の子の気持ち考えた事ある?」

「気持ち?」

「不安なんだよ。多分。」

「不安?」

「だから、私と会わないで!!」

それだけ言って、走って教室に戻った。

早く、その場から離れたかった。
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