だいすき
私と竜也は、物心ついた時からいっしょにいた。

遊ぶ時もいっしょ。家に帰るときもいっしょ。

習い事もいっしょ。

とにかく全部いっしょだった。

今となっては、話さない事だが小さい頃は恋バナもした。



「麻里乃さぁ、もう少し早く起きることできないの?」

「無理だよ・・・」

「なんで?目覚ましの時間を早くするだけだろ?」

「目覚ましの音に気づかないんだもん・・・」

「じゃ、俺が目覚ましコールしてやるよ(笑」

「いいよ。そんなのいらなーい!!」

「意地はるなよっ!俺にまかせとけっ!じゃぁな。」



勝手に決めないでよ・・・。

まっ、いっか。



「麻里乃~!おはよっ♪」

「おはよ~!真央、朝からテンション高いね(笑」

「いつもと同じだよ!!」

「ほんとー?なんか違うよ~」

「同じです。」



親友の仲畑真央。

私の唯一の何でも話せる相手。



「麻里乃は、朝から竜也くんといちゃいちゃしてたわね♪」

「はっ!?何言ってんの?竜也とは、」

「知ってる!からかっただけ(笑」

「もう、やめてよ~!」



竜也とは、幼なじみ。これからも何も変わらない。

でも、そう考えるとなぜか心がモヤモヤする。

何でなんだろう・・・。

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