恋愛クリニック部【修正中】
校外活動
…天気は快晴
雲一つない青空澄み渡る。
飛行機雲の描いた一つの線が青に映えていた。
もうすぐ夏がやってくる。だがその前にこの蒸し暑い時期を乗り越えなければならない。
「…暑い。」
真っ先に声をあげたのは部長だった。
そう。
今、恋愛クリニック部たちは相談犬ダルマの恋を見守るため、学校から抜け出し、ダルマと飼い主の女性の後ろを歩いていた。
「部長!
暑いなんて言わないでください。こっちまで暑くなりますから。」
年下の朋に怒られシュンっと肩を落とす部長。
まったく、どっちが先輩なんだか…
「はいはい、二人とも静かにしてください。暑苦しいですから。」
額から汗を流す二人の間に割って入ったのは副部長のインテリメガネ山田だった。
「…まったく。こんなことなら、僕も学校に残れば良かった。」
ツーっと一筋の汗が額から頬にかけて流れ落ちる。
だが、その汗を拭わずにメガネを中指で上げ、チッと舌打ちをするインテリメガネ…。
実は、部室を空にするわけにはいかないということでダルマ組と学校組に分かれて行動していたのだ。