恋愛クリニック部【修正中】
その日の放課後
私はなぜか大好きなバスケ部の練習を休んで、“恋愛クリニック部”と書かれた部屋の前に来ていた。
「…不思議。イリュージョンだ。
私はなぜここにいるの?
これはもう行っとく?
……でもなぁ〜……なんか恥ずかしいし、変な人たちの集まりかもしれないし…
大体あの放送怪しいしなぁ。
……あー!
もしかしたら、ここは不良のたまり場で、ここに来る人を無差別でカツアゲしてるのかも!!
だとしたら…こわっ!
やっぱり止めようかなぁ。
部活に行こうかな。
ここは怪しすぎるし。
だいたい恋の悩みは自分で解決するものなんだよ。人に頼っちゃダメダメ」
ブツブツと独り言を呟き、部室の前を行ったり来たり。
さすがにこのままでは不審者だし、中に入る勇気もない私はまわれ右!をして体育館へと行こうとした。
が、そこに背後から低い声が聞こえてきた。
「そうやって、いつも逃げているんですか?」
歩き出した足を止める。
なんか今、すごいムカつくことを言われたような気が…。