恋愛クリニック部【修正中】
【番外編2】逆転カップル
【番外編1の続き…】
ぎぃ〜…
ホラーも真っ青なドアの開閉音をたてて中に入ってきたのは、中井先輩だった。
「こんにちは〜…
…………って朋ちゃん?俺の顔、変?」
「ぅあっ?!すいません!つい見入っちゃって!」
美鈴先輩の話を聞いて、真っ直ぐ人を想えるってすごいなって、かっこいいなって思った。
そして、この乙女顔の先輩はどんな恋をしてきたのか、ふと疑問に思ったのだ。
…ん〜!!気になる!!
「…あの〜?」
気になりすぎて、鞄を置き、すぐさまゲームに取りかかる中井先輩に話しかけてみた。
「ん〜?なに?」
中井先輩は鞄の中から、昨日発売したとテレビで宣伝されていたゲーム…
“マジカルダイナソー”という恐竜に魔法を教えて、自分の恐竜を強くしていき、敵と闘って悪い恐竜を倒していくRPGゲームを取り出し、ゲーム機にセットした。
「先輩は今まで、どんな恋をしてきたんですか?」
「へっ?!」
予想だにしない質問だったのだろう。
作業していた手が止まり、大きな瞳を丸くさせながら、私をみていた。
「俺の恋愛………」