恋愛クリニック部【修正中】


そんな彼女は俺の家の斜め前のマンションに越してきたことがわかった。

家も近いと言うことで俺らはすぐに仲良くなった。





近所を案内したり、休みの日には一緒に遊んだりして、俺はなんだか初めて男友達ができたような気がした。

相手は女なのに…。




ある日の昼休みのこと…

「ねぇ?!タケもドッジやろうよ!」



ミノルからの誘いは本当に嬉しかった。


だって今まで混ぜてもらえなかったのだから。


だけど、ミノルの近くにいたアキラが慌てて
「こいつはダメダメ!こいつに傷つけたら、母ちゃんが怒鳴ってくるんだぜ?!
ドッジなんかしたら何時間説教くらうか!!」


「うっ」

確かにそうだった。

俺は以前、体育の授業でバスケットをしていて、ボールがうまくとれなくて、突き指をしてしまった時のこと。
あろうことか母親が担任の元へ抗議しにいったのだ。


「大事に育てた子供に傷つけるなんて!あなた、本当に教師ですか?!」
ってね。



それからというもの…担任ですら、俺を避けたがるようになった。




「ふ〜ん…で、タケはやるの?やらないの?」
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