恋愛クリニック部【修正中】
声のする方を見ると、
そこにいたのは、眼鏡をかけた頭の良さそうな…というより、勉強しかできないような…
言い換えるならスポーツができないような…
そんな背が高くて細身の男性が立っていた。
緑色のネクタイをしているところを見ると、3年生のようだ。
「あの?なんですか?」
見ず知らずの人に逃げるなんて言われたくない。何も知らないくせに。
先輩だからって女をなめるなよ?!
「“なんですか??”って、それはこっちのセリフですよ。
さっきから部室の前を行ったり来たり…正直言って通行の邪魔です。
用があるなら入る!ないなら帰る!!
これ、当たり前でしょう?僕、何か間違っていますか?」
メガネをクイッと上げ、責められるように早口で言われると、さすがにたじろいでしまう。
…というより、通行の邪魔をしていた私が全面的に悪い。
……よね。
「い…いえ。邪魔してすいませんでした」
一礼して、今度こそ、この場を去ろうとした。
が、謝っただけでは済まされなかった。