恋愛クリニック部【修正中】
ニヤニヤ薄気味悪い笑いをするアキラに慌てて聞き返すと
「見てりゃわかる。」
と一言笑った。
そうか。俺の態度はみんなに筒抜けだったのか。
そう思うと急に恥ずかしくなった。
「本っ当に、お前はわかりやすいな。
さっ!サッカーしに行こうぜ!!」
俺の腕をつかみ、グイッと引っ張っていくアキラに
「おぅ!」
と笑いかけた。
ミノル…夏休み真っ只中、キミは笑顔で俺の家に来た。
張り付いた笑顔で、俺にサヨナラを言いに来てくれたよね。
「今回は長かったからさ、もしかしたら終わりかと思ってたんだ。」
キョトンとする俺を見据えて、どんどん話を進めていくミノルにいつもと違う違和感を感じていた。
「昨日、お父さんにね?言われたんだ。
また…転勤なんだって。
せっかくみんなと仲良くなれたのに…残念だけどさ。」
次第に大きな瞳に涙が滲みだしていた。
それでも笑おうとしているミノルが歯がゆかった。
そうか…。
ミノルは今泣きたいんだ。
「ミノル?我慢しなくてもいいんだからね。」