恋愛クリニック部【修正中】
「…なに言って……?」
戸惑うミノルは、すでに涙を流していた。
「いいから。大丈夫だから。」
俺はそんな言葉を繰り返し、ミノルの頭をポンポンとたたいてやった。
ミノルは糸が切れたように、ワンワン泣き出した。
いつか決めたように、俺はこの涙を守りたい。
「ミノル?どこへ行ったって僕はミノルを絶対忘れないから。
いつか、会おうよ!
何年か後、どこかで会おうよ。
約束しよう。」
「…タケ………」
「━━━…そして、俺たちは高校を卒業したら会う約束をしたんだ。もちろん、今でもあいつのことを忘れたことはない。」
ソファーから腰を浮かせ、ゲーム機のコントローラーを手に取る中井先輩。
これでこの話は終わりなんだろう。
「…部長はなんでこの話が好きなんですか?」
確かに初々しくて胸がキュンと高鳴るが、どうしても私は悲しい思いでいっぱいになった。
幼いときに自分の母親が目の前で自殺した…その話が強烈すぎて何度も聞きたくなる話ではなかった。
「ん〜?だって、昔は女の子と遊んでたんだよ?
その頃の写真がホラっ。」