恋愛クリニック部【修正中】


胸ポケットから一枚の写真を取り出すと、部長は机の上にみんなに見せるように置いた。




その写真には髪を上の方で2つにくくり、大きな白いレースのリボンでくくられていて、フリフリしたワンピースを着た女の子が映っていた。



「…っそれは!!」


中井先輩が慌てて写真を取ろうとするが、部長の方が素早くて再び胸ポケットにいれた。



「なんで、その写真を持ってるんですか!?」


「キミの部屋から拝借させていただきました。」


「勝手に盗っていかないでください。」


この話から察するに、さっきの可愛い女の子は中井先輩のようだ。




「キミの初恋話を聞くと、この姿のキミを思い出して笑っちゃいそうになるんですよね」


にこやかに言う部長は誰がなんと言おうが…
「性格悪っ!」



その言葉を聞いた部長はシクシクと三角座りをして泣き出したのだった。


まぁいつものことだが。



中井先輩は写真を諦め、“マジカルダイナソー”をし始めた。






これがお客様の来ない日の恋愛クリニック部だ。









………あれ?誰か忘れてるような。

まぁ、いっか!!
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