恋愛クリニック部【修正中】
「部長の僕が決めたことは、全部決定事項です!!僕は今まで有言実行を目指してきたんだから!」
「肝心なときは有言不実行だったくせに!」
中井先輩のきつい一言で部長は泣き出してしまった。
「部長!!泣いたって今日は許しませんよ!」
今度は美鈴先輩が部長を噛みそうな勢いで怒鳴る。
「だいたい、夏休みっていうのは休む日なんですよ!なんで部活なんですか?!」
「………休日出勤?」
ビクビクしながらも答える部長は、捨てられた子猫のように思えてきた。
「だったら、休日手当てくれ!」
「キミたちにはボランティア精神がないのか?!」
「ただ働きするほど暇じゃねーんだよ!!」
……怖い。
普段はあんなににこやかで優しいのに…
「龍も何か言ってやれ」
という中井先輩につられてマッチョ青木が言った一言は、その場を凍らせた。
「…夏休みは学校閉まってるんじゃないですか?」
………………。
これまで、こんな無駄な言い争いがあっただろうか…。
これは、2年生チームの勝ちかと思ったその時だった。
黒い悪魔が微笑んだ。