恋愛クリニック部【修正中】
「部長の別荘で合宿っていうのはどうですか?」
インテリメガネが中指でメガネをグイッとあげる。
「………。」
別荘?合宿?
私たちの答えは決まっていた。
暗黙の了解というやつだ。
中井先輩は私たちをゆっくり見回した後、目をつむり深く息を吸い込んだ。
『なにも言うな。大丈夫だ。わかってる。』
中井先輩の背中はそう語っているように思えた。
再び目を開けた中井先輩は、にっこり笑って、黒い悪魔、インテリメガネ山田と契りの握手を交わしたのだった。
「契約成立」
部長の意見もきかずに、この場はインテリメガネのおかげでおさまった。
この時1、2年生全員が忘れていた。
これはあくまで合宿だということを。
遊びじゃないんだ。
合宿だ!!!!!