恋愛クリニック部【修正中】
「とにかく外で立ち話も疲れるので中に入ってからにしませんか?」
インテリメガネの機嫌は私の悔しそうな顔を見て治ったらしい。
意外に単純なのかも…っていうか、そんなことどうでもよくて。
それよりも…
「中って…?」
「何言ってるんですか??この中ですよ。
恋愛クリニック部」
「はぁ?なんで?!」
「用があるんでしょ?」
「…………」
用って言えば用なんだけど…。まだ相談内容とか決まってないし。
「不安なら僕がそばについていてあげますよ?」
そうか。インテリメガネが近くにいるなら…
「って、そんなの余計話しにくいし!」
「…そうですか。なら、僕はここで待ってますから、中に入って話してきたらどうですか?」
…いくか?
見ず知らずの美人な女の子に勧められ、この見ず知らずのインテリメガネにも後押しされて…
ここで行かないと女がすたる!ってね。
「じゃあ行きます。あっ!別に待ってなくていいんで。
アナタは好きにしてください。
後押ししてくださってありがとうございました」
一応インテリメガネにお礼を言って一礼をし、扉のドアノブを掴んだ。