恋愛クリニック部【修正中】
シロい雲とアオい海とアカい西瓜と
グダグダ勉強会も眠気には勝てませんでした…という形で終わり、そのままリビングで恋愛クリニック部一同が横たわって眠っている。
そんな明け方のこと……。
「……ん〜」
………っは!
自分の寝言で目が覚めてしまった。
私は誰にも聞かれていないか心配になり、起き上がって周りをキョロキョロと見回した。
ソファーで眠る美鈴先輩。
そのソファーの下であぐらをかいて寝る中井先輩。
それから…私のすぐ隣でグースカといびきをかいて床で眠る部長。
………宮城敦也は?!
何でいないんだろ?
え〜?!?!
家出?!あれっ?!もしかして最初からいなかった?!
…………………ないないないない!
それはない。
完全にない。
とんでもなく、それはない。
超絶ない!!
話してはいないけど、確実に電車乗ってたし、海辺も歩いた!
今更だけど宮城敦也’ズ鞄も確認したし。
どこ行ったんだろ?
立ち上がろうとした時、バサッと何かが落ちた音がした。
床には、大きいサイズの服の上着が落ちている。
「これ…宮城の……」
この上着は間違いなく宮城のものだ。