恋愛クリニック部【修正中】
「いいえ。どういたしまして。
こちらとしても楽しい時間をすごせました。ありがとうございます」
隣から、インテリメガネが嘘っぽい笑顔で言った。
なんだ?!その半笑いの顔は!!とつっこんではいけない。
ここは、気にせず行くべきだ!がんばれ!私!!
『コンコン、……ガチャ…………きぃ〜』
少し古びた部室だけあって、ドアも傷んでいるらしい。
ホラー映画に出てきそうな音。
鼓動が早くなる。
…ドクン…ドクン…
部屋の中に入ると、そこは…
意外に普通の部屋だった。
正直、期待はずれだ。
全体を見渡してみての感想は、普通に誰かの部屋のようだった。
部屋の隅には薄く黄色がかったソファーがドーンっと置いてあり、ソファーの前には小さなテレビ。
机の横には本棚があり、漫画や小説、実用書など種類は様々。コンポも置いてあり、すぐ隣にCDやMDがあった。
しばらくの間、その異様な光景を目にし、唖然としてつっ立っていた。
「その先、土足厳禁だから注意してくださいね」
後ろから声が聞こえる。
この声は聞いたことがある。