恋愛クリニック部【修正中】
部長の持っている別荘という名で一応呼ばれている、海が見える普通の家に戻ると、未だ部長と中井先輩と美鈴先輩と山田先輩の4人は夢の中にいた。
時刻は9時。
よい子ならラジオ体操を済ませている時間帯だ。
私はゆっくり近づき、顔を除いてみたが、みんな子供のように可愛らしい寝顔だ。
「まだ、寝てるみたい。…羨ましいと言うか、なんて言うか…幸せそうだよね」
私はまるで、自分だけが不幸だと言わんばかりに大袈裟に溜め息を吐いた。
羨ましい…こんな時間まで寝れて……確かに羨ましいけど、でも、宮城と朝日を見れたことの方が実は嬉しい。
あの景色は、今まで生きてきた中で、高畑朋の絶景ポイントベスト3にランクインするだろう。
宮城は少し私の方へと近付き、静かに口を開いた。
「なぁ…。青木先輩の婚約者って人さ…」
「あぁ。双葉先輩?」
「多分、その人。
その人ってさ、何か話し方変じゃね?どもりすぎって言うか…」