恋愛クリニック部【修正中】


「あぁ!朋先輩は極度の人見知りなんだって。
しかも、3回会話したら、人見知りがなくなるらしい」


「なんだそれ!」

と、私たちはリビングで眠る3人を起こさないように、静かに声を押さえて喋っていた。


それだけで何だか、私たち2人だけの空間ができたような気がして、少しだけ…本当に少しだけ宮城を独占しているような優越感と、この空間は誰にも壊すことができないという無敵感感じたのだった。



「それよりさ……」

と、ここで更に宮城の声は小声になり、私たちの距離が一気に短くなる。

一瞬にしてドキドキがどんどん早くなる。



「なんで、婚約解消なんだろ…」


そう、そうなんだ。




「昨日、ここに来る途中、私、少しだけだけど双葉先輩と話したんだ。
でも、先輩人見知りだから、ずっと青木先輩の後ろにぴったりくっついてた。



でね?青木先輩はね?そんな双葉先輩をかばうようにして双葉先輩の前に立ってたんだ…だから、青木先輩も双葉先輩のことが好きなんだと思ってた。



…でも、婚約解消って…
なんでだろう…」



「青木先輩には何か考えがあるのかも知れないな…」
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