恋愛クリニック部【修正中】


「双葉さん、龍!朝食食べますか??」

と太陽のように明るい笑顔の部長に、


「このカレーは昨日から一晩寝かせたものなので、かなり味がよくなっていると思いますよ。」

とメガネをクイっとあげ、不気味な笑顔のインテリメガネ山田…。




何もかもがいつも通りの“部長と愉快な仲間たち”状態だ。



「悪い。俺はちょっと食欲がないから…」

青木先輩はそんな2人の誘いを断ると、一瞬だけど、切なげな表情をして2階へと上がっていった。



一方、双葉先輩はというと…赤くなった目に涙を溜めて、唇を噛み締めていた。


そして、静かにゆっくりと、少しずつではあるがインテリメガネの作ったカレーを口に運び込んだ。


その姿にやはり、どこか元気がない。




そんな様子をクリニック部は見ていたはずなのに、何事もなかったように騒ぐ先輩たちに、苛立ちをも感じる。



青木先輩はメンバーなのに…双葉先輩は青木先輩の婚約者なのに…

何とかしたいと思わないの?
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