恋愛クリニック部【修正中】


「いいえ!!
……あのっ!!何があったか詳しく…」


「きぃやぁぁぁああああああ!!!」



“何があったか詳しく話してもらえませんか?”
双葉先輩の力になりたくて、誰も双葉先輩に話を聞かないのなら、私が一人で解決してやる。




そう思っていたのに…部長の奇声に驚いて、私の話はそこで終わってしまった。



「部長!!どうしたんですか?!」



海といっても、部長家が独占している海なんてわけもなく。

家族連れやカップル、友人同士など色んな人が海辺に来ているというのに、部長はおかまいなしに、その場で体育座りをし、シクシクと泣き始めた。



そして、その部長を取り囲むように人の海が…


海だけに……

人の海



……そんなのは置いといて。



私たちは部長の周りを囲う人々を他人事のようにただ見ていた。



「僕としたことが……」


人だかりができているというのに部長の声が聞こえるのは気のせいだろうか?
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