恋愛クリニック部【修正中】
部長の言いたいことはわかった。
だけど…
「確かに相談を話す側と聞く側っていう関係なら、相手が望まない限り、こちらから聞きたがるのはおかしいと思います」
部長はただ静かに頷いた。
「だけど…友達としてなら……聞いてもいいんじゃないですか?」
部長がキョトンとした表情でみてくる。
「私にとって双葉先輩は先輩ですけど、相談者としてとか関係なく心配なんです。
あの2人に何があったのかはわかりません。
だけど、なんとかしたくなるのはいけないことなんでしょうか?」
「…友達としてですか……」
部長はふむ…と呟くと指でアゴを触り、それから一言も発することがなかった。
部長の家に着き、花火を置くと部長はいつものように明るく笑い、
「僕も2人のことは気になります。
少し、屁理屈のような気もしますが、友人として2人の力になりたいですね」
と言ってくれた。
「部長…いいんですか?」
「龍の態度に違和感を感じるんですよね…。
何か2人の間にズレが生じているような気がしますね」
それに…僕にとっても2人は大切なので、何とかしたいんですよと付け足し笑った。