恋愛クリニック部【修正中】

部長の言いたいことはわかった。


だけど…

「確かに相談を話す側と聞く側っていう関係なら、相手が望まない限り、こちらから聞きたがるのはおかしいと思います」


部長はただ静かに頷いた。


「だけど…友達としてなら……聞いてもいいんじゃないですか?」



部長がキョトンとした表情でみてくる。



「私にとって双葉先輩は先輩ですけど、相談者としてとか関係なく心配なんです。
あの2人に何があったのかはわかりません。
だけど、なんとかしたくなるのはいけないことなんでしょうか?」


「…友達としてですか……」


部長はふむ…と呟くと指でアゴを触り、それから一言も発することがなかった。



部長の家に着き、花火を置くと部長はいつものように明るく笑い、

「僕も2人のことは気になります。
少し、屁理屈のような気もしますが、友人として2人の力になりたいですね」
と言ってくれた。


「部長…いいんですか?」


「龍の態度に違和感を感じるんですよね…。
何か2人の間にズレが生じているような気がしますね」

それに…僕にとっても2人は大切なので、何とかしたいんですよと付け足し笑った。
< 163 / 254 >

この作品をシェア

pagetop