恋愛クリニック部【修正中】
「……っはぁ!!
ゼー…はぁ…何でって…そんなの決まってるじゃないですか…っはぁ。
あなたたちが僕を置いてスイカ割りするからでしょ?!」
………そんなことで?
「だって、部長がなかなか帰ってこないから。待ちくたびれて始めちゃったんですよ」
だったら待ってる間にラップを巻いたゲーム機で時間を紛らわせればいいのに…
「…スイカ割りは僕が最初にやるって決めてたんです」
すねたように体ごと寝返りを打ち、そっぽ向いて言う部長は…唇をとんがらせていた。
「部長…今からでもやってくださいよ」
「そうですよ。まだ割れていませんし」
山田先輩と美鈴先輩の必死の説得に部長の耳がピクッと動いた。
「本当に僕…やっていいの?」
そっぽ向きながらもまんざらでもないようだ。
「ぜひ!!部長に割ってほしいです」
先輩たちは目を輝かせ、"あなたじゃないとこのスイカは割れないんです"とでも言うかのように大袈裟に部長を持ち上げる。
「本当にいいの?」
「ぜひ!!」