恋愛クリニック部【修正中】
何か思ってることを吐き出したら、だんだん涙が出そうになってきた。
そんな理由で婚約解消したんだったら、本当にしょうもない。
「…ありがとう。
宮城も、高畑も……」
今までずっと黙っていた青木先輩が口を開いた。
「俺、こんな体してるけど、本当はすごい病弱で、池に突っ込んだだけで風邪引くし、犬とか苦手だし。
本当に弱い男なんだ。
だから、こんな俺は双葉にいっつも看病してもらって、守ってやりたいどころか、いつも迷惑かけてきた。
部長の……男と女は元は一緒で、今でもその片割れを探しているって話?聞いて、双葉の本当の相手は俺じゃなくて、他にいるんじゃないかって思って。
…婚約っていうのは親が決めたことだし、双葉は俺のこと、好きかどうかもわからないしで、いっその事……婚約なんて、なくしてしまったほうがいいんじゃないかって思ってた。
それで、双葉は本当に好きな奴と結婚すればいいってずっと考えてた」
青木先輩がこんなに話す姿なんて…初めて見た。