恋愛クリニック部【修正中】
夜空に花を…キミに愛の花束を…
バケツと花火セット、ライターにろうそくなど、花火に必要なものを手に持って海へと向かう。
夜の海はどことなく寂しげにザーザーと鳴いていた。
コンビニで買った花火のセットの中身は、手持ち花火にロケット花火、パラシュート花火、打ち上げ花火、爆竹、ネズミ花火と種類は様々あった。
ナイスコンビニセット花火!!
種類豊富!!コンビニセット花火!!!
いや、花火セットか!!!
とりあえず、手持ち花火を持ち、ろうそくの火に花火の先端を近づける。
ジリジリと火が攻め、…ブシューと音を立てて赤い花火が放物線を描いて舞う。
「あははは」
みんなで、ワイワイガヤガヤ。
花火を手に大きく円を描いたりして遊ぶ。
ふと見ると、青木先輩が双葉先輩の分の花火を手渡してあげている。
「ほら」
「…ありがと」
やっさしい〜…青木先輩。
なんかぎこちなかったけど、まぁいいか。
気分も盛り上がって、ロケット花火の導火線に火をつける。
ピューと音をたて斜めに走りだす。
まるで数学の比例を表す線のようだ。
数学…その響きで頭が痛くなる。