恋愛クリニック部【修正中】
柔らかく、にこやかに笑う部長さんはどこかの誰かさんのように嘘っぽくはなかった。
部長さんに促されるままに私は3人がけのソファーに座る。
部長さんはすぐ近くにある1人用のソファーに座った。
え?もしかしてこの人が話をきくの?
っていうか、男の人しかいないの?
女の人の方が話しやすいんだけど。
チラリと部長さんの方を見ると、部長さんはあり得ないほど瞳をキラキラと輝かせ、私の話を待っていた。
…なんか気まずい。
インテリメガネとサラサラ髪の少年は奥からこちらをチラチラ見て笑っている。
「あの〜…」
「ん?なんだい?」
お願いだから、そんなに瞳を輝かせて見ないで〜。
「えっと…、女の人とかいないんですか?
なんか男の人相手だと話しにくいというか…」
私はできるだけ言葉を選んで言ったつもりだった。
部長さんはかなりショックを受けたらしく、目を見開き、口をパクパクさせている。
「あっ!!何でもないです。大丈夫です!!」
そんな様子の部長さんを見て慌てて言うが、既に、部長さんの耳には聞こえてないようだった。