恋愛クリニック部【修正中】
「そんなことで婚約解消なんて嫌だからね」
「うん…俺、自分に自信がなかったんだと思う。
それで、お前を傷つけちゃったな。わりぃ」
どんどん溢れ出す涙を必死に手で拭く双葉は首を横に振っていた。
「後輩にも怒られちゃったよ。
“逃げてる”って言われたし、“守ってもらいたいから隣にいるんじゃない”って言われた」
はははと笑うと、双葉も涙を流しながら笑った。
これが、笑顔を分け合うことなんだ。
「…双葉。
これから先も、ずっと…こうして俺の隣で一緒に笑ってくれないかな?」
その時、パンっと音がし、小さいけれど空に花火が浮かび上がった。
クリニック部のメンバーの方を見ると、今度はパラシュート花火をして、必死にパラシュートを取ろうとしてる。
なにやってんだか…
「…何、言ってんのよ。笑うアナタも、泣いてるアナタの姿も、色んなアナタを今まで見てきたわ。もちろん、これからも、色んな顔を私に見せてくれるんでしょ?
…アナタの隣にいるのは、いつだって私だって生まれた時から決まってんのよ」
双葉は涙を完全に拭き、だけど涙目で意地悪に微笑んで言った。