恋愛クリニック部【修正中】


「……でも、夏休み明けたら、部長も副部長も引退なんて、なんか寂しい気がするね」

隣で美鈴先輩が話しかけてきた。

そうだった。この夏が終われば、部長も副部長もいなくなるんだった。


「…引退しても来ますよ?何言ってるんです?」

「……っはい?!」

「いや、だから…引退しますけど、部室には行きますから」

「……なんで?!?!」

美鈴先輩と声を声を揃え訊ねる。

そのシンクロ率は双子並みだった。


「大学に進学するんですけど、海南高校はエスカレーターで大学へと進めるので、勉強せずに入れるんですよ」

「そんなの初めて聞いたんですけど」

「高校3年になった時に担任の口から聞かされますよ。
海南高校卒業見込み生優遇ですから、望めば、大学に入れます」


まじで…??
この学校バカばっかりだと思ってたけど…やるじゃん!!
楽して大学〜♪


「…ということで引退はしますが、毎日来ますから」


「…だったら、合宿の意味ってあったんですか?」

「それは…合宿したかったからです」



……夏が終わっても結局はこの生活が変わる事はないというわけですか。

はぁ〜…早く卒業しないかな…切実にそう願った。
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