恋愛クリニック部【修正中】
真意とは?
次の日、相談者である岡部さんのために、私たち恋愛クリニック部は容疑者……林くんを尾行することになった。
「なんで私が…」
ぶつぶつと林君に聞こえないように呟く。
『尾行』この提案はもちろん部長だ。
本当に余計なことしか思いつかないんだから…
私の手には中井先輩のお気に入りであるトランシーバーが握られている。
これで逐一報告しなければいけないらしい。
「ザー…朋さん、ホシはどんな状態ですか?…どうぞ!」
ホシって…完全に容疑者扱いか!!
前を歩く林君を見る。
至って普通だ。
「ザー…普通に歩いてます。…どうぞ」
ぶっちゃけ、携帯でいいじゃないか。
どうして、トランシーバーなんだ!!
「普通ってなんです?!
もっと詳しく教えてください!!…どうぞ!!!」
詳しくって…歩いてるだけだし、何を詳しく言えばいいやら…
「…しいて言うならば、右足がガニマタです。あと全体的に猫背です…どうぞ」
こんな報告でいいのだろうか。
「でかした!!その調子でどんな特徴でも教えてください」
こんなんでいいんかい!!
っていうか、役立たないだろう!!