恋愛クリニック部【修正中】
「あっ…"どうぞ"って言い忘れちゃいました。…どうも」
いやっ!!どうもになってるし!!
どうもって…
「………あっ!!!」
思わず声が漏れてしまった口を手で覆う。
林君は右へと曲がりすぐのラーメン屋さんへと入っていったのだ。
「…ラーメン屋に入りました。どうしましょう……どうぞ?」
このまま入れば、確実に林くんと顔を合わせてしまうだろう。
かと言って、このまま外で待つにしても隠れるところがないので、店から出てきた林君に見付かる可能性もある。
正直、部長の指示待ちなのだ。
っと言っても、私としては"帰ってこい"の言葉を待っているんだけど。
それから、何分待っただろうか?
部長の返事は未だにこず…
何やってんだ、あの人は!!と怒りに怒りまくっていた。
「だけど…もうそろそろ出てきてもおかしくないよね…」
ラーメンを食べるには十分な時間が過ぎている。
どんだけラーメン食べてるんだ。
「いや…まさか。尾行してることに気付いてラーメン屋を通って逃げたのかも知れない」
そんなドラマを以前観たことがある。