恋愛クリニック部【修正中】
店内を見回すと、お客さんは私を含めて3人しかいなかった。
もしかしたら、おいしくないのかも知れない…
そう思ったときだった。
「お待ちどうさま」
林君がぶすっとした顔で、醤油ラーメンを持ってきてくれた。
「……ども」
割り箸を取り、ごくりと生唾を飲み、ラーメンをすくう…ふわっと鼻にラーメンの香ばしい香りが漂う。
その香りをじっくり楽しみながら、よくラーメンを観察してみると、細麺で、なかなかいい色をしている
…って私はラーメン評論家か!!
自分に寂しくツッコミをいれ、フーフーと冷ましてから口に含むと、…なかなかイケルじゃないか。
いやいや、いけるジャマイカ…
……もうジャマイカはいいか。
「おいしい」
こんなに美味しいラーメンは初めてかも!!
そんな私の声を聞いていた林君は
「そんなに目を輝かせなくても」
と言ってクスクスと笑っていた。
そして
「ごゆっくり…」
と言い残し、忙しそうに店内の机を拭き、水をお客さんに注いであげたりしていた。
ここでバイトしていることは彼女……岡部さんは知っているのだろうか。
ふと疑問に思った。