恋愛クリニック部【修正中】
あれはいつのことだっただろう…
授業が終わり休み時間になり、クラスのみんながいる中で
「マッキィ〜…ノリちゃん疲れたぁ〜」
と甘えて林君の膝の上に座り出すし…
これまた、いつだったか教室でガムを口移ししてる姿を見たこともあった。
…正直、顔面を蹴り倒してやろうかと思ったが、これが彼ら流の愛情表現なのだと仏のような広い心で見守ったこともあった。
そして何より…心の奥底では、誰がいても、どこであっても、お互いを好きだと恥ずかしげもなく言える彼らを羨ましいとも思った。
いや、ほんの少しだけだけど…。
それが、何だ?
本当は秘密だらけ…そんなの全然羨ましくない。
「言わなきゃっていうのはわかるんだけど…
正直、ノリにはかっこ悪い姿見せたくないんだよね」
困ったように鼻の頭を触る林君…
「なんでかっこ悪いと思うのさ?」
何度も言うけどさ、一生懸命な姿ってさ、かっこいいじゃん。
何かに真っ直ぐ向かってる瞳ってかっこいいじゃん。
林君はん〜…と首をひねりながら唸ると、何かを決めたようにこちらを見てきた。