恋愛クリニック部【修正中】
恋愛クリニック部(表)
「おっはよー!」
教室のドアを開け真っ先に大好きな彼の姿を探す。
「……まだ来てないか」
誰にも聞こえないくらいポツリと呟く。
先生が来るまで、まだ時間はたっぷりある。
はやく来い。来い来い来い来い。
席に座り、とにかく念じる。
心の中は“会いたい”で一杯だ。
来い来い来い来い来い来い来い来い。
ぬ〜!!!早くあなたの顔が見たいよ。
「……早く、会いたいな」
窓の外をぼんやり見ながら呟く。
コバルトブルーの空がなんだかぼやけて見えた。
「誰に会いたいわけ?」
「ひぃっΣ((゜д゜;))!!」
天の声……ではないけど、頭上に降り注ぐ声は爽やかで、そんな声を聞いて胸がドキンと飛び出しそうになる。
だって、この声は私が待ち望んでいた人の声だったから。
ゆっくりと顔を上げる。
だって、心臓がドキドキしてしまったから。
ゆっくり見上げてドキドキする心を落ち着けたかったんだ。