恋愛クリニック部【修正中】
正真正銘のバカッポー
尾行の次の日の昼休み。
私は岡部典子と林くんが気になり、2人を見ていた。
互いに、自分の気持ちを伝えられないでいるのに、そんなの気にならないといいたげに、今日も…イチャイチャしている。
「マッキィ〜。だぁいすき♪」
「ノリタン、だぁいすき♪」
かれこれ10分はこれを繰り返している。
岡部さんは彼が浮気しているのではないかと疑っている。
林君は彼女に内緒でバイトをしている。
一言聞けば…
一言言えば…
解決するのに、そんなこともせず上辺だけの言葉に酔いしれる……。
「マッキィ〜…ノリのこと…どれくらい好き〜??」
「これくらい好きぃ〜」
林君は岡部さんをきつく抱きしめ始めた。
…人の目を全く気にせず、本当………
「さっきから黙って聞いてりゃ……何回好き好き繰り返すねん!?
他に会話はないんか?!あぁん?!」
ヤクザ並みにキレた私は、2人に向かってメンチを切って近付いた。
言いたいことも言わず、好き好き言ってたら満足か?!
「岡部さん!もっと他に聞きたい言葉があるんちゃうんかい?!」
岡部さんはおどおどして下を向き、目すら合わせようとしない。