恋愛クリニック部【修正中】
クリスマスカラー
季節は白がよく似合う季節。
吐く息は白く、これでハラリハラリと雪が降ってきたら、なんてロマンチックなんだろうと思う。
街を歩くと、カップル…カップル……カップル!カップルのオンパレード。
誰もが幸せそうに笑っている。
店内では一足早く流れるクリスマスソングたち。
まさしくクリスマス一色だ。
そんな町並みを一人で突き進む。
突き進んで突き進んで突き進んだその先には…大きな大きなクリスマスツリーがキラキラと煌びやかに輝いていた。
「いいなぁ〜」
自然と声が漏れる。
こんなクリスマスツリーを大好きな彼と手を繋いで見れたら、どんなに幸せだろうか。
…だめだめ。そんなの無理に決まってるじゃないか。
早く、別に好きな人を探して、告白して…彼氏彼女になって…それから見に来ればいい。
……本当に別に見つけられるのだろうか?
好きな人なんてそう簡単にできるわけないじゃないか。
「…はぁ〜」
深く深い溜息を吐き白く浮かび上がる息を見上げていた。