恋愛クリニック部【修正中】
放課後、私は恋愛クリニック部の部室前にいた。
「…すぅ〜…はぁ〜…」
心臓の高鳴りを落ち着かせるため、深呼吸を繰り返す。
「…あ〜緊張する…」
ドアノブに手をかけようとしていたその時…
「槙田深雪さん??」
と呼ぶ声が聞こえた。
槙田深雪(まきた みゆき)…私の名前だ。
声の元をたどると…そこにいたのは…
「高畑さん」
彼の彼女だ。
なんだか彼女のことが真っ直ぐ見れない。
私のこの気持ちは彼女に悪い気がする。
いわば罪悪感ってやつかな。
「ここに用事?!」
彼女がまぶしいほどの笑顔を向ける。
でも、今の私にはその笑顔は毒だ。
私が今からすることは、彼女を確実に傷つけるだろう。
「どうぞ〜?!中に入ってください〜」
彼女は明るく、ドアを開けてくれた。
彼が彼女を好きな理由が少しわかったような気がする。
だって彼女は、明るくて、常に笑顔で、とても魅力的だから。
「そりゃ、惚れるわ」
ぼそりと呟く私に、
「うん?!」
と彼女は小首を傾げ聞き返すのだった。